さいたま子ども食堂では、月・水・金と子どもの居場所を開催しています。
その中で水曜日は陶芸に特化しています。
KAOさんは、25年前に陶芸を始めて<陶香>という名前で、
作品を作っています。
古民家カフェ藍の器もKAOさん作なんです。
陶芸を始めた時、お師匠さんから言われた言葉があります。
「成功するのは(思ったように仕上がる)のは3割。
後は、どうしてこんな風になったの?という、
失敗作だらけだから、覚悟してね。」と。
陶芸はお金もかかり時間も費やすので若い人にはなかなか手が出せない分野です。
そこで、思い切って子どもの居場所で陶芸を取り入れたのですが、
毎月かなりのお金をKAOさんは捻出して運営しています。
土も釉薬も高いですし、窯をたく光熱費もばかになりません。
そして、毎回ひやひやすることがあります。
■失敗することを学べるか?
■自分の失敗が他人の作品にも悪影響及ぼすことがあるということを
理解できるか?
■基礎が大事!
■師匠(この場合はKAOさん)の言うことをきちんと聞けるか?
などです。
子どもたちが来ると、毎回、
「土こね100回!」から始めます。
土の中にある空気を出すことや土をならすことに意味があります。
そこの手を抜くと・・・
今回5月・6月でシーサーを作り、
7月はカップ・8月はふくろうを作りました。
9月に素焼きに入ると、窯から出てきたのはこんな状態(><)
空気抜けが出来ていない作品が素焼き(750℃)で爆発していました。
たぶんいくつかの作品が爆発し、一緒の棚に置いたものも破壊。
もしかしたら、窯事態に損傷を起こし大打撃だったかもしれないのです。
窯は150万円位するもので、KAOさんの宝物の1つです。
生き残った作品だけ釉薬をかけて本焼き(1200℃)し、
完成したものがこちらです。
生き残ったフクロウは4個だけでした(残念)
楽しみに待っていたお友達には酷な話ですが、
一生懸命作っても形が残らない方が大多数。
陶芸から学ぶことは、
【基礎が大事(土こねが大事)】
そして何より、
【失敗から学ぶ!】
この2点です。
さあ、めげずに次に挑戦しましょう。
10月の子ども食堂申し込み合言葉は、
「失敗は成功のもと」にします。
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