さいたま子ども食堂・難病を乗り越える子供たち。

さいたま子ども食堂を開催させていただく中で、たくさんの感動や感謝をいただいています。

そして先日も大きな偶然とドラマが生まれました。

 

いつも元気に参加してくれていたトモ君(小学生・男の子)とリノ君(幼稚園・女の子)の兄弟。

少しご無沙汰になって、元気にしているかな?と心配していたころ、

お父さんとトモ君だけが参加しました。

「元気にしてた?リノ君はどうしたの?」と聞くと、

「実は・・・」と、思いもかけない返事が返ってきました。

 

リノ君が難病にかかり入院生活を送っているとのこと。

もう1か月以上の入院でトモ君も看病が続き、

息抜きに「さいたま子ども食堂」に行きたいと。

難病は血小板が少なくなり毛細血管や皮下などいろいろなところで出血し

止まらないという病気です。

急性で幼児に多く発生するそうです。

手足には皮下出血からできた大きなあざがいくつもでき、

ご飯を食べると歯ぐきから出血し止まらなくなるため食事もできない・・・

毛細血管の出血もあるため病院で絶対安静にしなければならないそうです。

難病指定を受け、これといった治療がないことも大きな不安です。

 

こんな病気があること、身近な子供が発症すること、

驚きと心配でしたが、何かをしてあげることもできません。

息抜きに「さいたま子ども食堂」に行きたいというトモ君に、

せめてもの美味しいご飯を食べてもらうことしかありませんでした。

 

トモ君とパパに、リノ君の病気をみんなに伝えてもいいですか?

とお聞きしました。

それは誰でも突然にかかる可能性があり、

仲間がその病気と闘っていることを知ってもらいたかったからです。

 

そしてドラマが生まれたのです。

 

 

リノ君のことをみんなにお話ししてもらった後に、

初めて参加してくださったオウ君という男の子(幼稚園児)が、

同じ難病で最近まで入院していたこと、

ようやく治って「さいたま子ども食堂」に来れたんだよ!と、

話してくれたのです。

そして、オウ君ママがリノ君パパに、

「必ず治ります!見守るのはつらいことですが負けないで!!」と応援の言葉を。

 

難病を克服したオウ君と、同じ難病に立ち向かうリノ君。

「さいたま子ども食堂」という場で出会った家族は決して偶然ではないと思います。

 

また、折り紙が得意なアイリ君が、たまたま持ってきてくれた折り紙細工をお見舞いにと、

リノ君パパに手渡してくれました。

 

 

 

そして前回、無事に退院したリノ君が「さいたま子ども食堂」に来てくれました。

みんなにと、手作りのチョコケーキを作って!

一口サイズに切って、みんなでいただきました。

とっても美味しかったです。

 

リノ君の手足には病気と闘ったあざがまだありました。

それでも満面の笑顔で、嬉しくてたまらないとはしゃぐ姿に、

涙がこぼれそうになりました。

 

子どもは元気で走り回る方がいい!

けれど、それができない子供たちも大勢いることを知った貴重な体験でした。

 

 

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