昨年夏から、日本財団の子ども第3の居場所事業に取り組んでいます。
学校でも家庭でもない、地域にある子どもの居場所・・・第3の居場所。
もうじき1年になりますが、大切な場所だと実感する出来事がありました。
先週の陶芸の日のこと。
小2のH君が、
「KAOさん、シーサーのオスは悪いやつを追い払ってくれるんでしょ。
僕ね・・・いじめられてるんだ。
僕が作るシーサーは僕を守ってくれるかな・・・」
一緒に作っていたR君(小2)がとっさに言いました。
「僕がそばにいたら、そいつらをやっつけてやるのに。
早く先生に言った方が良いよ!」
H君が答えました。
「先生に言ったら・・・その子たちが叱られちゃうでしょ。
それも嫌なんだよね・・・」
実はH君とR君は同じ幼稚園で大の仲良し。
今は別々の小学校に通っています。
それでも本当にお互いを大切にする言葉がよく出てきます。
KAOさんは言いました。
「いじめられるのはつらいけど、いじめっ子は病気なんだよ。
もしかしたら家でお母さんたちによく叱られたり、ぶたれているかもしれない。
もしかしたら他の大きな人にいじめられていたりしているかもしれない。
いじめっ子は早くその病気を治さないといけないんだ。
だから、先生に言ったり、お母さんに言ったりすることは大事だよ」と。
そして、お迎えに来たお母さんにそっと今日の会話をつたえました。
「おおごとにしないように。
だけどしっかり見守って、手を打つように」
お母さんは涙ぐみました。
「そんなことを言っていたんですか・・・」と。
R君たちの作ったシーサーは今、乾燥させています。
グレーに見えますが、白土です。施釉で表情が変わります。
この後、素焼き→施釉→本焼きと移行し、7月に完成します。
シーサーがR君を守ってくれるように!
シーサー作りでみんながR君の応援団になれるように!
これからの様子に心を配っていきます。
■先々週作った子どもたちのシーサーは素焼きが終わりました。
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