さいたま子ども食堂・第68回・東北大震災から学ぶ・福島県浪江町のお2人に体験談お聞きしました!

7年前の今日起きたことは、恐怖と悲しみ、想像を絶するものでした。

ですが当事者ではない私はテレビから映し出される光景に、ただただ「逃げて!早く!早く!!」と、

叫ぶことしかできませんでした。

たぶん日本中の方が同じ気持ちだったのではないでしょうか?

その後1年間は、月1で被災された茨城県の知人宅数件に車に詰めるだけのお米やお菓子、

カセットボンベなどを積み込んで出かけました。

 

そして【さいたま子ども食堂】では、この日本で起きた震災を忘れず生かしていかなければと、

3カ月に1回、さいたま防災士の勇ちゃん(小澤勇先生)に来ていただいています。

アルファ化米を子どもたちに作ってもらったり、身近なもので応急処置したりと、

絶えず ≪防災+生き残る術+メンタル強化≫に努めてきました。

 

3月は毎週の企画に防災を絡めています。

 

昨日、3月10日は、ご縁をいただいて福島県浪江町から埼玉県に住まわれて復興支援に携わるお2人、

いっしーさん(石澤さん)とクリさん(佐藤さん)さんが来てくださいました。

いつもは大人の方が対象にお話しすることが多いというなかで、

0歳児から高校生まで幅広い子ども達30人を前にご自身の体験を語ってくださいました。

印象的だったことをいくつか・・・

①津波は14mに到達。

一度逃げた人が大切なものを取りに家に戻り津波に呑まれて亡くなられたこと。

②津波14mはちょど子ども食堂の会場目の前のマンションの高さでした。

あそこまで濁流が来るという現実、目で見て怖いと思ったかもしれません。

1人の女の子は「私の身長の10倍だ!」といいました。

③海に一番近い小学校では、先生の機転で全員が2キロ先の山まで走り、1人も津波に呑まれなかったと。

④いっしーさんが被災して家を空けていた間に、泥棒が2回も入り、イノシシが数回家を荒らしていたとのこと。泥棒は町の電気屋さんやキャッシュコーナーからお金や物を奪ったということ。

⑤浪江町町民が指示で逃げた先が、風向きで原発放射能濃度が高いエリアだったと後で知ったこと。

⑥1日に冷たいおにぎり1個が配られた3日間、親はおなかをすかす子どもたちに自分の分をあげて、

ぎりぎりの3日間だったこと。

⑦親戚や知人を頼って福島を離れなければならず、外で飼っていた犬を置いてくることしかできなかったこと。

車で家族が泣きながら走る、その後をリールを外された犬がずっと走って追いかけてきたこと。

1週間ごとに餌と水をやりに浪江に戻り、生きていることを確認しつつも、

また置いてこなければならないつらさ・・・悲しさ・・・

⑧食べるものがなくて雪を食べて飢えをしのいだが、その雪に放射能が含まれていたこと。

言葉を選びながら子どもたちに伝わるように話してくださるお2人に心から感謝です。

 

ボランティアさんが後ろから見ていたら、子ども達がずんずん前のめりになり話に食い入っていたと。

また、4歳のやっちゃんは駆けずり回っていましたが、話を聞いていないボランティアのお姉さんに

「津波があのマンションまで来たんだって!」報告していました。

しっかり聞いていたんだと感心していました。

 

 

こういう貴重な時間は、きっと子供たちに、保護者の方たちの心に何かを残したと思います。

 

ご飯は、思いっきり楽しく≪石焼ビビンバ≫にしました。

高校生ボランティアのみさきちゃん、すずちゃんはかわいらしく。

大学生ボランティアのタクミンはイギリス国旗に。

こんなホットプレートで焼き上げる石焼ビビンバを各テーブルでカシャカシャしておこげを作って食べます。

春から中学生になるダン君の「いただきます」の掛け声で、

みんなで楽しいおしゃべり食事会スタート!

いっしーさん・くりさん、みんなから質問責めでした!

お2人は、また「必ず遊びに来ます!」と言っていただきました。感謝です。

 

 

この日は、浪江町のいっしーさん、くりさんからお米を、

また緑区の田村様からもお米をいただきました。本当にありがとうございます。

川口市の光秀寺様から果物を、緑区のパンカフェギー様からパンをいただきました。

こちらはじゃんけん大会の景品として、熱い戦いになりました(笑)

 

ダイナミックな変顔記念撮影も!

端っこの人が入り切れていません。ごめんなさい。

 

2011・3・11

この日以降に生まれた子供たちも多くなっている【さいたま子ども食堂】

大切なものを伝える場として、これからも知恵が必要だと感じました。

 

 

 

さて、次回3月17日(土)は、

勇ちゃんのAEDの使い方・子どもでもできる心臓マッサージです。

鶏手羽から揚げでご飯を食べます。

どうぞお楽しみに。

 

食べに来たい人・お手伝いをして頂ける人は下記フリーダイヤルでお願いいたします。

0120-789-720   藍建築工房株式会社

 

 

さいたま子ども食堂・第68回・東北大震災から学ぶ・福島県浪江町のお2人に体験談お聞きしました!」への2件のフィードバック

  1. 被災された方の生の声は、様々な人の心に染み渡って相手の心に響いていると思います。
    それは経験していない子ども達にも真剣さが伝わっていることと思います。
    かおさんはじめスタッフ・ボランティアの皆さんの、様々な人に対して心を寄せる姿、本当に素晴らしいと思います。
    応援しています。

    • 桜たぬきさん
      コメントありがとうございます。ご縁をいただいて浪江町で被災された方をお迎えでき話を伺わせていただきました。
      うちのスタッフの中には、生々しくて子どもの心にトラウマが生まれるのでは?という心配をする者もいました。
      けれど、私は東北の人・子どもたちが受けた災難は、関東の子供たちだって学び受け止めなければならないこと!
      もっと言えば、日本中、世界中で知っていくことではないか?とも考えました。
      参加した子供たちの真剣な姿や質問には、ドキッとするものもあり、やってよかった!と思いました。
      また、浪江の方々は来年も来ます!と言っていただけたので、双方の関係も生まれました。
      感謝しています。

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